2019.07.26
フィリピンで偽造狂犬病ワクチンが出回っています。(2019年7月)
WHO(世界保健機関)は、2019年7月に、フィリピンで偽造狂犬病ワクチンが見つかったと報告しています。この原因の一つとしてフィリピンでの狂犬病ワクチンの不足が考えられています。
狂犬病は発症するとほぼ100%の致死率があるため、確実に予防することが重要であり、動物に咬まれた後は、狂犬病ワクチンをきちんと接種しなければなりません。しかし偽造ワクチンでは安全性が担保されておらず、また途上国ではしばしば偽造ワクチンが見つかっており、極めて重大な懸念事項であります。フィリピンなどの途上国へ行かれる方で、狂犬病のリスクがある方は、事前に暴露前接種として日本で狂犬病ワクチンを接種して渡航されることが推奨されます。そして暴露後接種として現地で接種せざるを得ないときでも、信頼のおける医療機関で接種することを推奨します。