2019.07.17
フィリピンにおけるデング熱の流行について
2019年は東南アジアの国々で、デング熱の患者数が急増しています。フィリピンでは、2019年1月から6月までの半年間で、約10万人のデング熱患者が報告され、456人が死亡したと発表されました。
デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症です。比較的軽症のデング熱と、重症型のデング出血熱があります。軽症のデング熱では、インフルエンザに似た症状に加えて発疹がでることがあります。
デング熱はワクチン自体は世界には存在はしますが、日本には存在せず、一般的には接種できません。唯一の予防法は蚊に刺されないようにすることです。
防蚊対策で重要なのは、長袖・長ズボンなどで皮膚の露出を少なくすることや忌避剤を使用することです。忌避剤の成分であるDEETは30%のものを、イカリジンであれば15%のものを使用してください。短期の渡航の方であれば、ドラッグストアで機内持ち込みできるサイズの忌避剤を購入して行かれるとよいでしょう。