全国における麻疹(はしか)の流行について
2019年1月から2月15日現在まで、麻疹(はしか)の患者数が148人報告され、過去10年で最多のペースで増加しています。
2018年は春に沖縄、愛知、関東で流行が起き、2018年の麻疹の総患者数は282人でした。
麻疹の流行が起きるたびに、ニュースでは麻疹含有ワクチンの2回接種をしましょうと呼びかけられます。これは公衆衛生学的な見地から集団免疫をつけるということでは正しいですが、個人免疫を守るという観点からみて正しいのでしょうか。
国立感染症研究所が発表しているデータによれば、2018年の麻疹患者282人のうち、麻疹含有ワクチンを2回接種していたにもかかわらず麻疹を発症してしまった患者さんは44人と報告されています。この割合は15%であり、麻疹含有ワクチンを2回接種していても免疫がついていなければ発症してしまうことを示唆しています。
個人レベルで麻疹を確実に防ぐためには、麻疹を発症しないレベルまで免疫をつけておく必要があります。そのためにもまずは抗体検査を行い、免疫があるかどうかを確認してください。抗体が不足している方は、麻疹発症を防ぐために麻疹含有ワクチンの予防接種が必要になります。2018年からの麻疹・風疹流行により、現在麻疹および風疹単独ワクチンは流通していません。MRワクチンまたはMMRワクチン接種となります。抗体検査や予防接種についてご相談はお電話にて承っております。予防接種専用電話番号の090-8568-3336までお願い申し上げます。