2018.10.28
日本の風疹のアウトブレイクについてアメリカCDCの注意喚起
2018年10月22日、アメリカのCDC(疾病対策予防センター)は、日本における風疹のアウトブレイクについて注意喚起を発表しております。日本に渡航する前には、MMRワクチンを接種しましょうという内容です。
このように、風疹をはじめとした感染症の流行は、日本だけでなく、世界的にも問題になります。日本の妊婦さんだけでなく、日本に渡航する世界中の妊婦さんに対して危険性が高まります。
妊婦さんと接触するのは、現在指摘されている抗体の不足している世代(30-50代の男性)だけではありません。全年齢の人がその可能性があり、全ての人が風疹に対して対策をとる必要があります。
風疹の流行している日本から海外へ渡航する場合、風疹を海外へ輸出してしまう可能性もあります。今年は麻疹が海外から日本に持ち込まれアウトブレイクしましたが、その逆パターンが起こり得ます。日本の流行を機に、他の国でも風疹が流行してしまう可能性もあるわけです。もはや日本だけの問題ではないということです。
自治体によっては、風疹の抗体検査や風疹含有ワクチンの補助が出るところもあります。まずは、各自治体のホームページをご覧頂き、抗体検査を行ってください。当院では積極的に抗体検査、ワクチン接種を行っております。ご心配なことがありましたらお気軽にご連絡下さい。