2018.10.02
岐阜県大垣市での麻疹患者さんの報告(2018年10月2日現在)と抗体検査
2018年10月1日、岐阜県は大垣市で40代男性の新規麻疹患者さんが発生したことを報告しております。9/3~9/14までタイで勤務をしており、以前から報告のある静岡県および愛知県名古屋市の麻疹患者さんと同じ飛行機で帰国したとのことです。
タイ国内で感染したのか、飛行機内で感染したかは不明ですが、いずれにせよ、東南アジアを中心に世界的に麻疹が認められます。
特に海外渡航する前は麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘の抗体検査および抗体が不足していれば予防接種は必須です。
海外へ出られている企業は、派遣者に対してA型肝炎・B型肝炎・狂犬病ワクチンについては検討されているところが多いですが、麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘について理解されている企業は非常に少ないです。一般の派遣者(途上国の田舎に行く人や動物を扱う職業以外の方)においては、狂犬病のリスクより、麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘の危険性の方が圧倒的に高いです。これは、上記のような例をみてもよくわかります。
是非とも、海外渡航の前には、麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘の抗体検査を実施してください。抗体が不足していれば、この患者さんのように麻疹にかかってしまいますので、必ず予防接種が必要になります。