名古屋市の新規麻疹発症患者さんの報告について(2018年9月28日現在)
名古屋市は2018年9月27日、麻疹患者さんが新たに発生したことを報告しております。患者さんは20代女性で大学生、麻疹含有ワクチン接種歴がない方です。9月10~14日までタイへ旅行に行っており、9/15の帰国便で麻疹患者さん(静岡市で公表済)と同便であったことが確認されています。
今年の春に流行した麻疹も、もともとはタイから輸入されたものでした。今回の発症も同様のことが考えられます。
この春の流行時には、当院のホームページでも繰り返し、抗体検査の重要性および抗体が不足している方のワクチン接種が大事である旨を発信して参りましたが、今回の新規麻疹発症患者さんの報告を踏まえ、改めてその重要性を発信していかなければなりません。
またこの新規患者さんをきっかけに、あるいは静岡市で報告された麻疹患者さんと機内や空港で接触した人を介して麻疹が流行する危険性があります。もちろん、これ以外にも新規に海外から麻疹が持ち込まれるケースは想定されます。常日頃から、自分自身の抗体を把握しておくことが大事で、そのため抗体検査を受けておきましょう。
愛知県では風疹も流行しており、これを機会に麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘の抗体検査を行い、免疫がついていないものを予防接種しておくことが重要です。
また、海外へ渡航される方は、これらの抗体検査は必須とお考え下さい。
当院では積極的に抗体検査を行っております。どうぞお気軽にご相談ください。