2018.08.16
風疹の増加に伴う注意喚起について
2018年8月14日、厚生労働省が各自治体に対して、風疹の患者数が増加していることに対する注意喚起を通達しております。
7月23日から8月5日まで38例の風疹患者が報告されており、関東地方での届け出が増加しているとのことです。
愛知県衛生研究所によれば、8月には愛知県で3例の風疹患者が報告されております。いずれも30-40代の男性で、予防接種歴は無しまたは不明となっております。
また、ヨーロッパでは麻疹も大流行中ですが、去年より風疹も流行しており、特にポーランドでは患者数が多く、ECDCによれば2018年6月には55例が報告されています。ヨーロッパ全体ではこの6月には65例が報告されています。
夏も終わりに近づいていますが、9月の連休も考慮すると、人の移動も激しくなることから、日本でも今後風疹が流行する危険性があります。風疹の防御抗体がない方は発症する危険性がありますので、これを機会に、まずは抗体検査を受けてください。防御抗体がなければ、風疹ワクチンまたはMRワクチン接種が必要になります。