2018.04.24
名古屋 新規麻疹患者発症
2018/4/24、愛知県名古屋市は、市内に在住の中学生2人が新たに麻疹が確認されたことを報告しております。
懸念していた通り、名古屋で確認された一人目からの感染の疑いが強いようです。
今後、さらなる感染の拡大が危惧されます。日本では、麻疹含有ワクチンの接種は義務化しており、比較的高い接種率ですが、個人レベルにおいては、感染防止のためには防御抗体価の獲得が大切です。麻疹ワクチンを2回接種しても抗体がつかない方は約10%程度と言われています。麻疹ワクチンの予防接種をしたから安心ということではありません。
当院でも、麻疹に関するお問い合わせが増えています。大事なことは、血液検査で防御抗体があるかどうかを確認することです。麻疹の流行により、麻疹だけが注目されておりますが、伝染力の強い感染症は麻疹だけではありません。風疹、おたふくかぜ、水ぼうそうも抗体検査が大事であり、麻疹を含めてこれらをまとめて検査をし、抗体が不足しているものだけ接種することが望ましいです。これが最も安全かつ経済的で、より早く免疫をつけ、無駄な予防接種を減らすことにもつながります。