2018.04.23
愛知県 麻疹(はしか)情報の続報
名古屋での麻疹発生事例について、愛知県より続報が出ております。
懸念していた通り、一例目の男性と接触した方が麻疹を発症したとのことです。この患者さんは、公共交通機関を利用しているとのことです。4/18に発症しているため、この日から約10-12日前後の期間を置いてさらなる発症例の報告が懸念されます。また一例目の男性からの感染拡大もまだあり得る状態です。
今後、ゴールデンウイークに入ることから、人の移動がさらに拡大するため、それに伴って麻疹の集団感染が拡大することが懸念されます。また、ゴールデンウイークでは海外渡航に行かれる方が多くなりますが、新たに海外で感染してしまう可能性もあり、注意が必要です。
特にアジア地域では、2018年の3/20までのWHOのデータでは、累積患者数として、中国689人、マレーシア169人、フィリピン330人、シンガポール6人、ベトナム4人、韓国2人が報告されています。
ヨーロッパでも麻疹流行はおさまっておらず、フランスやイタリアでは4月に入ってから増加傾向にあるようです。ECDCによるとヨーロッパでは麻疹による死亡者が13人との報告であります。
ゴールデンウイークに海外に行かれる旅行者の方やビジネスで海外に行かれる方は、抗体検査は必須です。抗体がついていない方は予防接種をお願い致します。