2018.01.16
こわい「風邪」について
冬になるとクリニックの受診が多くなる「風邪」ですが、一見「風邪」に見えてこわい病気もあります。その一つに、急性喉頭蓋炎というものがあります。のどの奥には喉頭蓋という気管の上にある組織があります。この喉頭蓋が炎症をおこして腫れると、気管を塞ぎ、窒息してしまう危険性があります。この病気は直ちに専門医あるいは救急での治療が必要となります。クリニックでも稀に「風邪」として受診した患者さんが実は急性喉頭蓋炎で、直ちに救急センターに搬送しなければならない事態があります。
急性喉頭蓋炎では、のどの激しい痛み、のどが痛くて物が飲み込みにくい、つばが飲み込めずよだれが出てしまう、ぜーぜー・ヒューヒュー言う、息が苦しいといった症状がでますので、このような症状を認めた場合は、直ちに救急センターや耳鼻科のある総合病院を受診しましょう。