名古屋市で頭痛外来なら

予防接種・トラベルクリニック

脳神経外科

Neurosurgery

脳神経外科

脳卒中予防のための高血圧治療

高血圧は、脳卒中及び脳卒中を含めた心血管疾患の最大の危険因子と言われています。
そのため高血圧治療は脳卒中の予防に極めて有効です。高血圧治療は、食事療法、運動療法が基本となります。
食事療法では、減塩食、野菜の積極的摂取、脂質の摂取を控える、減量のための適切なカロリー摂取、節酒などがあります。
運動療法では、有酸素運動及び無酸素運動をバランスよく行うことが重要です。それらの基本的な治療を行っても血圧のコントロールが難しい場合は、内服治療の適応となります。
降圧目標は、75歳未満、冠動脈疾患、慢性腎臓病(尿蛋白陽性)、糖尿病、抗血栓薬服用中の場合は130/80mmHg未満が妥当です。
一方、75歳以上、両側頸動脈狭窄や脳の血管の閉塞がある場合、慢性腎臓病(尿蛋白陰性)では140/90mmHg未満が妥当と言われています。

当院では、これらの危険因子を考慮しながら、
適切な高血圧治療を行っています。

  • 脳卒中予防のための
    脂質異常症の治療

    脳梗塞の危険因子として、脂質異常症(高コレステロール血症、高脂血症)が指摘されています。そのため、脂質異常症の治療は、脳梗塞の予防にきわめて有効です。
    高血圧治療と同様に、食事療法、運動療法が基本となりますが、脂質異常症の方はスタチンなどの薬物治療を積極的に考慮することが脳梗塞予防に重要と報告されており、当院では血液検査の値を見ながら、積極的にスタチン治療を行っています。
    脂質異常症の場合は、LDL、HDL、中性脂肪などの値を採血で定期的に測定しながら、適宜内服薬の調整を行います。

  • こむら返り外来

    こむら返りは、腓腹筋というふくらはぎに多く見られます。ほとんどは一時的ですが、再発を繰り返す場合もあり、治療が困難な場合があります。
    治療としては、芍薬甘草湯という漢方薬を用いることが多いですが、深腓骨神経内側枝ブロックが有効であり、当院はこのブロック注射も積極的に行っています。

脳神経外科外来の受診のご案内

  • Step1

    脳神経外科の初診は完全予約制となっております。初診の方はお電話(090-8568-3336)にて必ずご予約をお取り下さい。ご予約が無い方の診療はできません。
    再診の方は直接クリニックに来院してください。

  • arrow
  • Step2

    初診の方は、予約が完了しましたら、可及的速やかに必ずWeb問診票(下記URL)を送信してください。再診の方はStep2は必要ありません。
    頭痛外来の方:https://forms.gle/8mtoaFq8yqtc81Pv6
    むずむず脚症候群の方:https://forms.gle/tt47TcBcSvYYCDbW9

頭痛外来

慢性頭痛に悩まされていませんか?

頭痛外来

日本では、慢性頭痛を有する人は約4000万人と推定されています。
そのうち約840万人は片頭痛患者であり、その74.2%が頭痛によって日常生活への支障度が高かったとされています。
2005年に開催された第12回国際頭痛学会では、片頭痛発作により毎日60万人の日本人が苦痛を感じ、人間らしい生活を妨げられており、毎年2880億円の経済的損失をもたらしていると報告されています。
それにも関わらず頭痛患者さんの70%は、医療機関を受診したことがなく、我慢している人が多いというのが現状です。(頭痛診療ガイドライン2021年P16より引用)

市販薬のみで我慢している人や正確な診断・治療がなされていない人は日常生活に支障をきたすことも多く、困っていらっしゃるのではないでしょうか。
一方、診察を行う医師の視点でみると、頭痛は日常診療において訴えの多いものですが、頭痛を専門としない医師が頭痛を正しく診断できるのは約50%と言われています。(慢性頭痛の診療ガイドライン2013 p16より引用)
頭痛の専門医による適切な頭痛診療は頭痛患者さんのQOL(生活・人生の質)の向上につながり、その必要性がますます高まっています。当院では、脳神経外科医が頭痛の専門家として、頭痛診療にあたります。
当院でも名古屋市はもちろん、名古屋市千種区・守山区などからもご来院頂いております。

頭痛診療の流れ

頭痛診療において、一番大切なことは、一次性頭痛なのか、二次性頭痛なのかを見極めることです。

  • 一次性頭痛(機能性頭痛)・・・片頭痛や緊張型頭痛など
  • 二次性頭痛・・・くも膜下出血や脳腫瘍などの病気によっておこる頭痛

二次性頭痛の場合は、病気によっては命にかかわることがありますので、まずそのような病気があるかどうかを画像検査にて検索する必要があります。
二次性頭痛であれば、高度な治療が必要となることが多いため、脳神経外科や神経内科のある総合病院へご紹介させて頂きます。
二次性頭痛が否定できれば、一次性頭痛であるため、当院でさらに詳細に診断・治療が進むことになります。

頭痛外来でよくある頭痛の解説

片頭痛

日本の片頭痛の年間有病率は8.4%と言われており、30代の女性では有病率は約20%、40代の女性でも約18%と高い有病率と報告されています。小学生では3.5%、中学生では5.0%と報告されており、お子様でもよくある頭痛です。(頭痛の診療ガイドライン2021年P91より引用)
片頭痛の一般的な特徴は、中等度から重度の頭痛で、持続時間が4~72時間の反復頭痛発作です。典型的には、片側性、拍動性で身体活動によって悪化します。随伴症状として、吐き気、嘔吐、光過敏、音過敏があり、片頭痛の前に前兆を伴うことがあります。(N Engl J Med 2020;383:1866-76. DOI: 10.1056/NEJMra1915327より引用)
片頭痛は国際頭痛分類第3版では、図のように分類されます。(頭痛の診療ガイドライン2021年P89より引用)
頭痛外来で頻繁に遭遇するのは、①前兆のある片頭痛、②前兆のない片頭痛、③慢性片頭痛、④周期性嘔吐症候群です。
片頭痛の一般的な症状の経過を下記に図示します(https://doi.org/10.1186/s10194-019-1066-0の図を一部改変)

頭痛外来でよくある頭痛の解説
片頭痛の病態

片頭痛が何故おこるのか、その病態についてはまだはっきりとは分かっていませんが、いくつかの有力な説があります。
ここでは、三叉神経血管説と神経ペプチドについて簡単に説明致します。(図はいずれもN Engl J Med 2020;383:1866-76. DOI: 10.1056/NEJMra1915327より引用)

A:三叉神経血管説

A:三叉神経血管説

この説は、脳から出る三叉神経と硬膜という頭蓋骨の内側にある膜に存在する血管が重要な役割を果たすものです。
何らかの刺激により血管に分布する三叉神経が興奮し、神経ペプチドを介して神経原性炎症がおこります。血管自体は拡張します。
さらにこの刺激が脳の様々な部位にも伝導し、嘔気・嘔吐などの自律神経症状を引き起こします。

B:神経ペプチド

B:神経ペプチド

神経ペプチドと呼ばれる脳内の物質が片頭痛の悪化に寄与するという説です。
神経ペプチドの中でも、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)とPACAP38(下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド)という物質が片頭痛と相関があると言われており、この物質をターゲットとした治療薬が開発もしくは臨床応用されています。

片頭痛の誘発因子・悪化因子
  • 精神的因子:ストレス、ストレスからの開放、疲れ、睡眠の過不足
  • 内因性因子:月経周期
  • 環境因子:天候の変化、温度差、匂い、音、光
  • ライフスタイル因子:運動、欠食、性的活動、旅行
  • 食事性因子:空腹、脱水、アルコール、特定の食品
片頭痛の治療

片頭痛の治療は2本立てとなります。すなわち、①急性期治療、②予防療法となります。片頭痛は慢性疾患であり、これらの治療により、いかにコントロールを図っていくかが重要となります。
治療の図は頭痛の診療ガイドライン2021年より引用しています。

①急性期治療

いわゆる発作の治療です。頭痛の診療ガイドライン2021年に示されている薬を使用していきますが、効果は一人一人によって異なります。
そのため、患者さんに合わせた最適な治療薬を見つけていく必要があり、最適な薬がすぐにみつかる方もいれば、数ヶ月かかる場合もあります。
急性期治療薬の中でもトリプタン製剤は使用するタイミングが重要で、頭痛が軽度もしくは片頭痛発作早期(発症より1時間以内)に使用するのが一番効果があると報告されています。
片頭痛の急性期治療の目標は、できるだけ副作用なく、片頭痛発作を速やかに消失させて、機能を回復することにあります。

①急性期治療

②予防療法

急性期治療が奏功しても、頭痛の頻度が多いと、日常生活に支障をきたし、学校生活・仕事などがままならない状態となります。
予防療法の目標は、発作頻度の減少、重症度の軽減、急性期治療の反応性の改善、生活機能の向上と生活への支障の軽減です。
また、反復性片頭痛から慢性片頭痛への進行を防ぐ目的もあります。予防療法もガイドラインで示された薬物治療が主体となりますが、急性期治療と同様、個々人での反応が異なるため、最適な治療薬がみつかるまで時間がかかる場合もあります。

②予防療法

当院では、こうした治療を患者さんに合わせながら、最適な治療を目指しており、特にQOLの向上を重視しています。

月経時片頭痛

女性の頭痛の場合、月経周期に関連して頭痛が起こる場合があります。これは月経時頭痛や月経関連頭痛と呼ばれます。
この時期に出現する頭痛発作は、重度で持続時間が長く、治療抵抗性のことが多いと言われています。治療は原則片頭痛の治療に準じます。

緊張型頭痛

日本の頭痛患者さんの中で最も一般的な頭痛と言われており、約22%程度の有病率が報告されています。頭頚部筋群の緊張により頭痛が発生するものが一般的です。
多くの患者さんでは、肩や後頚部の筋肉に圧痛を認めます。
治療は急性期治療、予防療法、非薬物療法があり、それらを組み合わせて治療していきます。比較的ピンポイントでの圧痛が著明な場合は、神経ブロックやトリガーポイント注射が奏功することがあります。
治療の図は頭痛の診療ガイドライン2021年より引用しています。

緊張型頭痛の急性期治療薬
緊張型頭痛の予防薬
子供の頭痛

子供の頭痛

子供の頭痛で多いのは、片頭痛と緊張型頭痛と言われています。
<有病率>(頭痛の診療ガイドライン2021年より引用)
片頭痛:小学生3.5%、中学生5%、高校生15.6%
緊張型頭痛:小学生5.4%、中学生11.2%、高校生26.8%

小児では成人例と比べて非典型例が多く、診断そのものが難しいことも珍しくありません。診断困難例は慎重に経過を追っていく必要があります。
また、小児では、慢性連日性頭痛や心因性頭痛も多く、児童精神科での治療が必要な場合もあります。

治療については、成人と比べて使用できる薬が少なく、年齢や体重を考慮していく必要があります。
治療の図は頭痛の診療ガイドライン2021年より引用しています。

緊張型頭痛の急性期治療薬
緊張型頭痛の予防薬

片頭痛に関連する周期性症候群

ここでは小児に多いとされる周期性症候群について簡潔に解説します。
片頭痛に関連する周期性症候群は、様々な病気のグループの総称で、特にその中でも周期性嘔吐症候群や腹部片頭痛が有名です。海外からは、周期性嘔吐症候群は0.3~2%、腹部片頭痛は0.2~4%という罹患率が報告されています。
周期性嘔吐症候群は、強い嘔気・嘔吐の発作を繰り返す病気で、発作間欠期は無症状となります。
腹部片頭痛は、腹痛発作を繰り返す病気で、消化器疾患ではないもので、発作間欠期は無症状となります。
治療は急性期発作の治療と予防療法が柱となります。嘔吐が強く脱水になっている場合は点滴治療が必要になります。
治療薬としては、制吐剤、抗てんかん剤、トリプタン製剤、シプロヘプタジンなどが有効であると言われていますが、個々人により反応が異なるため、最適な薬をみつけるまで時間がかかることがあります。

群発頭痛

群発頭痛は、三叉神経・自律神経性頭痛の一種です。極めて強い痛みが目の周囲や側頭部におき、目の充血・流涙、鼻閉・鼻汁、目のむくみ、顔面発汗低下、縮瞳・眼瞼下垂を伴い、発作を繰り返すもので数週間から数か月の期間、群発するものです。片頭痛に比べると罹患者数は少なく、男性に多いと言われています。
誘発及び悪化因子は、アルコール、ヒスタミン、ニトログリセリンが報告されています。
痛みが強いため、日常生活や就労は困難となり、QOLは著しく阻害され、個人のみならず、社会的にも経済的損失が大きいと言われています。
治療は、スマトリプタン、ゾルミトリプタンの使用や在宅酸素療法がありますが、治療困難なケースが多いです。
なお、当院では在宅酸素療法は施行しておりません。

むずむず脚症候群について

むずむず脚症候群について

むずむず脚症候群は、レストレスレッグズ症候群、下肢静止不能症候群の別名で、その名の通り、脚を中心とした不快な感覚が起こり、これとともに脚を動かしたいという強い欲求が生じる慢性疾患です。
この症状は夕方から夜にかけて強まることが多いため、不眠の重要な原因の一つとなります。
日本人の2-5%程度の患者さんがいると言われており、全国で500万人程度と推定されています。
このような症状があった場合、どこを受診したらよいのでしょうか。
むずむず脚症候群を専門にみる医療機関は極めて少ないのが実情です。

当院でも名古屋市はもちろん、名古屋市周辺のみよし市や豊田市、日進市、長久手市などからもご来院頂いております。
日本人における有病率は2~5%程度と考えられています。男性:女性の比率は1:1.5で、女性に多いとされ、加齢に伴って有病率が上昇し、60~70代がピークと言われています。

症状

  • ①脚の不快感は以下のように表現されることが多いです。

    • むずむずする
    • 虫が這うような感じ
    • ほてる、熱い
    • ちりちりする
    • 炭酸が泡立つ
    • うずく
    • 引きつる
    • 電気が流れる
    • 痛い
    • 痛痒い
    • 掻きたい
    • 足踏みしたい
    • 脚をきってしまいたい
    • なんとも言えない違和感
  • ②眠りに入る時、横になっている時、座っている時などの安静状態で不快感が悪化

  • ③脚を動かすことで不快感が軽減される

  • ④異常な感覚が日中より夕方や夜間に悪化する

  • 病態

    正確には分かっていませんが、ドパミン機能障害と鉄代謝異常が原因と考えられています。

  • 診断

    診断基準を満たすかどうかを判断します。
    正確には、終夜睡眠ポリグラフ検査を行わなければなりませんが、一般の方がこの検査をすること自体が困難なため、症状、採血、画像検査等の諸検査から総合的に判断していきます。

  • 治療

    鉄欠乏状態であれば、鉄剤内服が推奨されます。
    治療薬として、ドパミン作動薬、抗てんかん剤を中心に使用していきます。
    その他、非薬物療法として、カフェイン・飲酒・喫煙の制限、運動療法などの生活習慣の改善などがあります。

藤が丘オーキッド
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診療時間

休診日・・・
水曜日午後・土曜日午後・日祝

診療科目・・・
脳神経外科・小児科・感染症内科

初診の方の受付は18:00までとなりますの予めご了承ください。

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